2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
製造業の中小企業では、10年以上同じ工程を維持し、アナログな管理方法を続けていることは珍しくありません。しかし、こうした状況は時代の流れに取り残され、知らず知らずのうちに問題になることがあります。以下は、こうした製造業の方々からよく聞かれる…
ダイカスト(ダイキャスト:die cast)工程は高温にして溶けた金属を型に圧力をかけて流し込んで冷えて固まることで部品を作る加工方法です。圧力をかけないのを「鋳造」と言い、ダイカストと似ていますが区別されることもあります。ダイカストの材料はアル…
製造業で製品が販売後に返品されることがあります。その種類をまとめてみます。 <BtoCで消費者からの返品>商品を購入した消費者は保証期間内にレシートなどを添えて販売店に相談すると返品できることがあります。この返品は販売店の負担であれば販売店は自…
自社内で生産品目を未だに「名称」で管理している製造業があります。その問題点を考えてみます。生産品目の名称は自分たちにとっては分かりやすいものです。形や仕様を表していることもあり、仲間内で生産品目を話題にする時にはイメージしやすくて便利です…
製造委託を受ける中小企業において「技術力が高い」とはどういうことかを考えてみます。一般的には、「技術力が高い製造業」というと、販売製品に最新技術が搭載されていることや、消費者にとって分かりやすい特徴がある製品をイメージするかもしれません。…
切削加工は、材料を削ることで形状を変える加工方法です。この過程では、ほとんどの場合、削りカス(切粉)が発生します。加工対象は製品そのものだけでなく、金型や治具の製作にも利用されます。<切削加工の特徴>切削加工の最大の特徴は、加工後の製品精…
年功序列型雇用と欧米型雇用の違いについて「年功序列型の雇用は終わった」とよく耳にします。私自身、過去にオランダの販売会社へ出向し、オランダ人の課長とドイツ人の部長の下で働いた経験があります。その職場では、いわゆる欧米型の雇用形態が採用され…
製造業では品質の要求が高まっており、クリーンルームのようなチリやごみを避ける工程が増えてきました。以前は半導体、医療機器、食品の生産のイメージが強かったのですが、最近では組立、塗装などの表面処理工程でもある程度のレベルでクリーンルームやク…
購買部門に所属していろいろな取引先と話をしたり、折衝したりするとしっかりと主張できる発言力のあるサプライヤーがいます。発言力のあるサプライヤーは取引条件や価格交渉で有利に進むことになり、一般的に言われる発注者と製造委託者の関係が対等なパー…
自社で製品の品質保証を行うための検査には測定器が使われることがほとんどです。この測定器のうち、数値で測定結果を示すものについてはISO9001の要求にある通り「キャリブレーション(校正)」が必要です。 キャリブレーションは測定値が正しいことを確認…
5Sを製造現場で始めると同時に、身近な事務所の机上の5Sも始めてみることで、その運用のコツを会社全体で認識できることがあります。その経験を書いておきます。 <方針>「机の上を整理することで、探し物や紛失を減らして生産性を向上させ、事務所の景観を…
製造業における電気製品と機械製品を考えます。例えば、自動車の構成要素を設計的に分けるとすると、機械、電気のハードウェア、電気のソフトウェアの三つにするのが最も分かりやすいでしょう。 それぞれの特徴は下記の通りです。<機械部品>製品を構成する…
技術系のベテランで意外と分かっていない人がいる単位の話を書いておきます。基本的に計量法によって商取引で使われる単位は決まっていて、古い単位を使わないことになっています。計量法(METI/経済産業省) <使わなくなった古い単位と使うべき単位の身近…
中小企業が製造委託を受ける際の材料の入手方法について、概ね発注元メーカーの指示に従うことになりますが、それぞれの方法のメリットとリスクについて理解しておくと価格交渉などで有利になることがあります。ちなみに材料支給されて加工だけを自社で行っ…
製造業で気になる有害物質規制について、初歩的な考え方を専門用語を使わずに書いてみます。有害物質規制は、つまり「毒が製品に混じることによる消費者の不利益を防ぐ」ための法律やルールを守るというのが一つの目的です。この有害化学物質の決め方はいろ…
内職について、近年は製造業を取り巻く環境が変化し、厳しくなっているところもありますので、いろいろと考えることが増えているようです。 <内職の定義>製造業における内職は、「個人事業者に部品や製品を支給し、加工や製造を行う業務委託」ぐらいだと思…
以前に組立製造ライン担当だった時に、いろいろなメーカーからの転職者を含む若手のメンバーと一緒に「自分たちの考える究極の工場」を議論したことがあります。いろいろな意見が出ました。その中の一つが「工場見学を想定した工場」でした。生産依頼に従っ…
最低発注数量(Minimum Order Quantity:以下MOQ)は発注元と生産委託先の二社間の契約に基づくもので、納入単価、リードタイムなどと併せて取り扱われます。このMOQの設定は双方の利益や在庫管理に直結するものですので注意して交渉に臨む必要があります。 M…
製造委託を受けている製造業にとって、特急注文は面倒なものです。予定していた生産計画を変更することで全社的に影響があったりしますし、材料、人、その他がそれぞれ緊急で必要となり、調べて手配を始めたところで、すべて揃わなければ実現できないので、…
大手製造メーカーは環境変化に対応するために新しい取引先を常に探しています。それは中小企業の経営者の高齢化による事業承継がうまくいかないことも一因でしょう。いずれにしても中小企業で製造業をしていて大手メーカーとの取引を開始できれば安定した売…
中小製造業で顧客である発注元が一社だったりすると、依存体質は経営にとってリスクになるとよく言われます。その依存体質が売上と利益に限らず、実際の企業の生産活動にまで及んでいることがありました。たとえば、一般的に製造業に要求される法律などの規…
顧客からの注文の状況(品目、数量、頻度)を分析しながら、製造ロットサイズについて考えてみます。 ある品目についての生産委託を検討する際には最終的に単価、リードタイム、最小発注数量(Minimum Order Quantity: 以下MOQ)を決定することになります。…
下請法では主に大企業から中小企業への発注に対して、減額、返品、買いたたきが禁じられています。重要なのはこの法律は契約よりも優先されるということであり、二社間の取引で契約で合意されたことであっても下請け法違反になることがあります。発注元の大…
品質保証体制において、不適合品でも条件付きで検査合格判定と見なして出荷するのが特別採用(以下「特採」:とくさい)の手続きです。特採にする理由はいくつかありますが、基本的に「お客様に迷惑がかからない」と判定された場合のが原則です。例を挙げま…
アルミ部品の表面処理で有効なのはアルマイト処理(陽極酸化処理)です。アルミ表面に無色のアルマイト層を形成することで耐食性が向上するほか、そのアルマイト層にある穴(孔)に染料を加えることで発色させることができます。 https://stockcake.com/この…
製造業における組立工程とは、いくつかの部品を結合させるだけの作業工程ではありません。作業としてはそうなのですが、実際には顧客に出荷する直前の工程であり、組み合わせた後の製品やユニットの状態での動作を保証するという機能と責任があります。 http…
量産工程において不適合品(不良品)が発生した場合、それを廃棄して新しく作るのがよいのか、面倒でも手直しした方がよいのか判断に悩むことがあります。例えば原価が100円の部品と、150円かけて手直しする場合などです。これが大量生産品で、多少の不適合…
部品の表面にうすい金属皮膜を形成するのがめっき工程です。「メッキ」とか「鍍金」と表現されることが多いですが、JISなどの正式な名称は「めっき」が多いようです。 作成ツール: OpenAI DALL·Eめっきで仕上げられた製品は美しい外観、傷などに強い硬さ、耐…
ゲージは測定用の道具で、ねじゲージ、リングゲージ、栓ゲージ(プラグゲージ)、姿ゲージなどいろいろな種類があります。 <メリット>概ね簡単な構造であり、簡単な動作で、早く確実に寸法への適合、不適合を判定できます。持ち運びしやすいため、製造現場…
データ処理を日常的に行う部門に属していて派遣社員を募集する際に「エクセルができる人」に来ていただくことが必要条件になるのですが、この「エクセルができる」という表現が正確に伝わるように、私は下記のように区分していました。 <最高位:マクロが使…