生産管理
今回ある企業でリードタイム調査を行ったところ、興味深い(そして決して珍しくない)状況が見えてきました。それは、本来は一時的な措置として追加された作業が、必要なくなった後も続いていたという事実です。結果として、・想定よりリードタイムが長い・…
生産トラブルや不適合が発生したとき、「いつ・どこで・何が起きたのか」が分からない状態では、再発防止は経験と勘に頼るしかありません。一方、生産ロットのトレーサビリティーが確保されていれば、材料から加工、梱包、出荷までの流れを辿ることができ、…
「生産計画がうまくいかない」「計画を立てても、結局現場対応になる」「納期遅延の理由を聞いても、毎回違う答えが返ってくる」、中小製造業の経営者とお話ししていると、こうした悩みをよく耳にします。そして多くの場合、その背景には生産計画立案が難し…
塗装工程はサプライチェーンで考えても難易度が高く、全体の生産計画を考える上では肝となる工程と言えます。その難しさについて書きます。サプライチェーンにおける塗装工程の難しさ<塗装はサプライチェーンの最終工程に位置する>塗装は一般に外観・防錆…
近年、生成AIやBI(ビジネス・インテリジェンス)の技術は急速に進化しています。これまでのBIは「経営状態について数字を見せる道具」でしたが、将来は大きく変わることになるでしょう。経営者が自然言語で問いかけると、AIが過去の実績や現状をもとに答え…
生産管理が最初に行うのは進捗・納期管理ですが、生産計画を立てるために次に必要なのは、キャパシティ管理(生産能力管理) です。これは部門ごとの能力(人+設備の処理量)が可視化されていない場合、「人や機械が足りないから遅れる」という声はあがりま…
MRP(資材所要量計画)システムでは、単純に「部品表(BOM)と在庫とリードタイム」から必要な発注日を計算するだけでなく、現実の不確実性や仕入先・現場事情に合わせて柔軟性を持たせるために追加のパラメータを設定できる仕組みがあります。「安全在庫設…
ISO9001の要求事項のひとつに製品のトレーサビリティーがあります。これは製品とその生産時期や記録などの関係を追跡できるようにしておくことです。これにより、製品の問題が発生したら原因調査に活用できるほか、製品に問題があった時には影響範囲を絞り込…
経営者は長年の経験から、設備の稼働の状況、納期遅延の原因、利益構造などを「勘」で把握していて判断することが少なくありません。それが当たり前になっていると、実はそれが調査すれば測定できることを忘れてしまいがちです。<事例>例えば、納期の遅延…
製造業において「納期遅延」は信用に直結する大きな問題です。取引先から見れば、後工程のライン停止や生産計画変更につながるので、繰り返せば受注そのものを失いかねません。経営者としては「どうすれば遅延をなくせるのか」と悩むところですが、まず押さ…
数年前に電子部品の品薄が問題になったことがあります。この現象について書きます。<電子部品の特徴>ここで言う電子部品とは主にマイコン(マイクロコントローラー)と呼ばれる制御を行う電子部品です。抵抗やコンデンサー(キャパシター)とは異なり、や…
品目ごとに要素となる情報を管理する品目マスター(品目台帳)の重要性について書きます。<品目マスターを作る目的>・ 精緻な生産計画を立てて実行する受注した品目と数量に対して、どの生産設備で何時間かかるかを予定として設定できます。高い精度になれ…
製造業で「移動の無駄」はごく基本的な無駄です。工場内においては倉庫、生産設備、工具などの移動をできるだけ減らすように工場レイアウトや工程設計を行います。<輸送の無駄とは>工場内に限らず、工場を出る移動はさらに無駄が多くなります。1. 輸送時間…
段取替え作業の最小化、最短化は製造業において、特に多品種少量では重要な要素です。その基本について書きます。<段取替えとは>生産ラインや設備をある製品の仕様から別の製品仕様に切り替える作業のことで、特に生産が停止することを指します。ですから…
製造業で「生産計画を自動化したい」という要望があります。たしかに、発注元(大企業)や需要により生産計画が頻繁に変わると現場の負担になりますが、この場合の自動化・システム化は想定よりも導入が困難になりがちです。<自動化の壁は不安定なマスター…
製造リードタイムとは、受注してから製品を出荷し、客先に届けるまでの時間を言います。この製造リードタイムはQ(品質)、C(コスト、価格)、D(納期、リードタイム)と言われる重要な要素の一つです。<リードタイム短縮の価値>受注から10日で完成する製…
規模の大きい企業にコンピュータシステムを導入する場合、必ず発生する全体最適と局所最適の議論について書きます。<手作業と比較した場合のコンピュータによるシステムの利点>・ 大量のデータを扱える・ 自動化できるですから、経営者の視点では一つのシ…
リードタイムとは生産にかかる時間のことです。取引を伴う場合は通常は受注(注文書の受領)から納品までの期間をいいます。<取引契約におけるリードタイム>繰り返し受注して繰り返し生産を行う場合はリードタイムを設定し、その期限までに納品することを…
私が過去に製造現場で見た掲示物に「試作優先」というのがありました。とても本質をついていると思ったのでその理由について書きます。<利益の刈り取り>製造業において、設計部門が利益の種を植えて、製造部門が利益を刈り取る、という表現を使うことがあ…
製造業で有効に使えるIPカメラについて書きます。IPカメラはネットワークカメラ(ネットカメラ)に含まれますが、カメラ本体にIPアドレスを持っていて、有線と無線でアクセスすることにより動画を見たり、録画や配信も可能となるカメラのことです。<IPカメ…
製番方式(製造番号管理方式)とは、製造の単位に固有の番号(製番)を割り当て、製品や部品、加工工程などを管理する方式です。<生産管理方式の種類>・ 製番方式(製造番号管理)・ MRP方式(材料所要計画管理)・ カンバン方式(トヨタ式)・ ロット番号…
製造業でコードを付けて管理することについて書きます。 コードは数字もしくは英数字の並びで表現する方法です。製造業でコードが付いているものは、完成品、仕掛品、材料などの品物や、取引の記録、レポートなどの帳票や記録など多岐に渡ります。部内、社内…
炭素鋼の表面硬度を上げる代表的な熱処理による加工方法が浸炭焼き入れです。対象となる低炭素鋼に表面から炭素を浸透させて熱処理することで、だいたい表面から0.5mmぐらいの部分に焼き入れで硬度を上げます。それより深い部分は硬度がそれほど上がりません…
製造業の中小企業では、10年以上同じ工程を維持し、アナログな管理方法を続けていることは珍しくありません。しかし、こうした状況は時代の流れに取り残され、知らず知らずのうちに問題になることがあります。以下は、こうした製造業の方々からよく聞かれる…
自社内で生産品目を未だに「名称」で管理している製造業があります。その問題点を考えてみます。生産品目の名称は自分たちにとっては分かりやすいものです。形や仕様を表していることもあり、仲間内で生産品目を話題にする時にはイメージしやすくて便利です…
中小企業が製造委託を受ける際の材料の入手方法について、概ね発注元メーカーの指示に従うことになりますが、それぞれの方法のメリットとリスクについて理解しておくと価格交渉などで有利になることがあります。ちなみに材料支給されて加工だけを自社で行っ…
内職について、近年は製造業を取り巻く環境が変化し、厳しくなっているところもありますので、いろいろと考えることが増えているようです。 <内職の定義>製造業における内職は、「個人事業者に部品や製品を支給し、加工や製造を行う業務委託」ぐらいだと思…
顧客からの注文の状況(品目、数量、頻度)を分析しながら、製造ロットサイズについて考えてみます。 ある品目についての生産委託を検討する際には最終的に単価、リードタイム、最小発注数量(Minimum Order Quantity: 以下MOQ)を決定することになります。…
下請法では主に大企業から中小企業への発注に対して、減額、返品、買いたたきが禁じられています。重要なのはこの法律は契約よりも優先されるということであり、二社間の取引で契約で合意されたことであっても下請け法違反になることがあります。発注元の大…
アルミ部品の表面処理で有効なのはアルマイト処理(陽極酸化処理)です。アルミ表面に無色のアルマイト層を形成することで耐食性が向上するほか、そのアルマイト層にある穴(孔)に染料を加えることで発色させることができます。 https://stockcake.com/この…