2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ISOなど企業内で内部監査を実施することがあります。内部監査を実施する目的とポイントを書きます。<背景>近年、コンプライアンス、ISO、品質保証など中小の製造業においてもルールは日々増えています。・ 労働安全衛生法や消防法といった法令・ 顧客との…
大手発注元からの図面について、製造側の視点で見ると改善の余地があることは少なくありません。事例として測定と基準についてよくある話です。<図面の問題>設計図は単に形状を表現するものではなく、加工と測定の指示書でもあります。にもかかわらず、以…
先日、AIエージェントについて聞いたので調べてみました。今後の動きについてまとめます。<そもそも生成AIが便利な理由>いろいろな場面がありますが、私が最も分かりやすいと感じるのは、「複数の関連要素を横断的に統合しながら、個別状況に合わせた対応…
ChatGPTなどの生成AIは中小の製造業でも「設計支援」「マニュアル作成」「業務効率化」などへの応用が現実的になってきましたが、中小製造業が生成AIを導入する際に知っておくべきセキュリティ上のリスクと、それに対する具体的な対応策を整理します。<生成…
プレス機の定期点検は法令で決まっていますが、実施されていない事業者がいるようです。この事案について考察します。<法令>プレス機の定期点検は下記の法令で定められています。労働安全衛生法第45条:定期自主検査の義務第31条:特定機械の製造・設置等…
経営理念(Management Principle)とは、企業がなぜ存在するのか、何のために事業を行うのかを示す基本的な考え方や価値観を言語化したものです。<経営理念の必要性>経営理念がなくても、受注と売上があって、利益が出る状態が続いていれば十分だと考える…
残業は集計して残業代を支給するのが一般的ですが、定額制の支給方法があります。ところが定額制にするには注意が必要です。<よくある誤解>下記は気を付けないと労基署からの是正対象になり得る運用です。「うちは固定残業代を払ってるから、残業の管理は…
DXとしてシステム導入を検討する時に最初に出てくる耳慣れない言葉が要件定義です。<要件定義とは:requirements definition>システム開発やソフトウェア開発において、開発するシステムが満たすべき機能や性能、条件などを明確にする作業です。その内容は…
経営の考え方の一つに組織スラックを活用することが挙げられます。中小企業の製造業において組織スラックを持つこと、活用することについて書きます。<スラックとは>本来のスラック(slack)とは緩みやたるみを意味する英語です。動詞としては怠けるなどの…
中小企業の製造業における残業について経営者が認識しておくべきことをまとめます。残業とは法定労働時間一日8時間、週40時間を超える勤務のことです。説明を簡素化するため、中小製造業を想定して例外の記載は最小としておきます。<方針>基本的に残業が発…
中小企業の製造業におけるChatGPTに活用法をまとめてみました。<品質・不良解析の支援>事例として、原因不明の不良が発生したときの初動対応支援ベテラン技術者が不在でも、考察の出発点を得やすくなります。入力:「部品Aの加工において、5%の確率で表面…
前回のChatGPTの活用法以外の活用法として問題に対する原因究明についてです。<問題発生時の対応>通常、製造工程で問題が発生すると、応急処置と再発防止の恒久対策を考えます。特に恒久対策を考える場合は原因を特定していないと成立しません。この原因を…
AIがいろいろなことに使えると話題ですが、例えば製造業で使う例を紹介します。使い方は多岐に渡りますが、まずは中小企業の経営者が簡単に使う方法です。<例>例えばChatGPT(ログインなし)で下記のような問いかけをしてみます。「製造業で切削加工をして…
議事録について書きます。<議事録とは>会議や打ち合わせなどで話し合われた内容を記録した文書です。参加者の間での共通認識を形成し、後日確認や検証を行うために用いられます。<だれが作成するか>これには決まりがありません。その会議を提案した開催…
製造業の現場では、微妙な品質の判定に直面することがあります。本来は明確な品質基準に基づいて、誰が見ても同じ判断になるべきです。しかし、実際には「品質保証部の管理職が最終判断を下す」という属人的な体制に依存しているケースも少なくありません。…
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して「企業や社会の構造・価値提供のあり方」を根本的に変革することです。そこでよくあるエクセルマクロやRPA(Robotic Process Automation)について書きます。<経済産業省のDX定義>「企…
製造工程では多くの工程や工夫があるので、その一つが変わるだけで大きなコスト削減になることがあります。コスト削減はサプライチェーン全体の目標でもあるので歓迎すべきですが注意する必要もあります。<コスト削減の弊害>コストが削減されるには、何か…
製造業で消費電力を把握する目的は電気代を節約するだけに留まりません。しかも電源プラグのところでデータがとれるので簡単で費用も安い方法です。<設備ごとに電力測定をする効果>1. 原価管理の精度向上各設備の電力使用量を把握することで、製品別・工程…
価格交渉、単価設定の話を書いてきて、「価格交渉で最も重要なことは何か」を考えました。<結論>「コスト削減の方針を意識する」です。<価格転嫁推進の意味>立場の弱い中小企業が価格転嫁できずに利益を圧迫されて競争力が下がる、というのは解決が必要…
価格交渉においては根拠となる価格の情報が必要です。人件費については前回書きましたので、それ以外の価格について書きます。<情報源>情報の信頼性の点で政府などの公的な情報を利用することを推奨していましたが、人件費以外のデータは各国の取引所など…
人件費の高騰を価格転嫁する場合、価格交渉ではその根拠の提示が重要です。その根拠を紹介します。<賃金構造基本統計調査:厚生労働省>下記のリンクから参照できます。 賃金構造基本統計調査|厚生労働省 リンクを開くとすぐに数字が見れる訳ではなく、「…
原価管理をこれから始める、もしくは再考するための方法を書きます。<原価管理とは>原価管理とは、企業が製品やサービスの製造・提供にかかるコスト(原価)を把握、分析、統制し、収益性を確保するための管理活動です。製造業においては、特に工程や品目…
BtoBでもBtoCでも顧客からの返品の分析はとても価値があります。<返品とは>BtoBで言えば、不適合品が自社から流出した場合に代品として適合品を渡して、同数の不適合品を引き取ります。それ以外にも適合品でありながら、後工程で問題になったり、さらに消…
製造業から製品を出荷すると消費者で使用されたり、所有者が変わることがあります。それでもトレーサビリティーがあるとリスクが下がります。<出荷後のトレーサビリティーとは>出荷された製品で問題が発生し、製造工程を遡ることで原因を究明し、問題の可…
2025年6月1日から義務化される熱中症対策についてまとめます。<法令の原文>念のため貼っておきますが、読まなくてもよいです。労働安全衛生規則(昭和四十七年労働省令第三十二号)第六百十二条の二事業者は、暑熱な場所において連続して行われる作業等熱…
量産を継続しているとトラブルが発生することがあります。その時に有効なのがトレーサビリティー(追跡可能性)です。金型に入れる日付のマーキングのイメージ<トレーサビリティーとは>追跡可能性と訳されますが、要は問題発生からどれだけ遡って調査でき…
経営者から伺った話で興味深い事例を書きます。<事例>製造業向けのコンサルタントとして、大企業をリタイヤ人が現場にアドバイスされることが増えています。ある中小企業でも助言してもらったところ下記のような指摘がありました。・ 図面(設計)が適切で…
価格交渉は下請製造業の経営を左右する重要な手続きです。この時に大企業の発注元が有利にならないように禁止事項を理解しておくことが有効です。<価格交渉での禁止事項>1. 価格交渉に応じないこれは優越的地位の濫用と判断されることがあります。価格交渉…
このブログの運営方針について書いておきます。<想定する主な読者>私の事業の顧客と顧客になりうる方々(潜在顧客)、ご協力いただける方々です。<ブログの目的>私の事業を説明することです。自分でも何がどこまでできて、それが顧客のどの点に役立つの…
中小企業の販管費を調べる機会があったのでデータを紹介します。<出典:出所>日本政府が公開する統計をまとめて提供しているe-Statからデータを取得できます。検索してCSVやエクセルの形式でダウンロードできるので資料作りや価格交渉などでも根拠のデータ…